子供を伸ばす言葉 実は否定している』の書評

私は親として日々我が子と奮闘しています。普段どういった声かけが良いのか。子どもに接するにあたって自分は良い対応ができているのか。成長していく我が子を前に、自分もサポートできる親で常にありたいと思いこの本に出会いました。この記事では、本書から学んだ「認める」声かけ、選択肢の渡し方、段階的サポートのコツ(主体性や自己肯定感を育むためのポイント)をまとめます。

本の概要

本書は、親の対応の仕方の OK と NG を4コマ漫画で紹介し、シチュエーションがイメージしやすい構成です。
章立ては以下の四つです。

  1. こどもの視点に立ってみる言葉
  2. 子どもが自分で考え始める言葉
  3. 子どもの力を認めて伸ばす言葉
  4. 子育ての不安が消える言葉

過去の場面での対応例と、これから起こる際の対処がまとまっていて、気になる部分だけ拾い読みしても実践につなげられる本です。

印象に残ったポイント

良い方向へ促す

子どもは親の気持ちに関わらず、自分のしたいことをします。親が「これはだめだ」と分かっていても、子どもは親の気も知らず行動に移します。その「やめて」と思うことを大丈夫なことに挿げ替えることで、親も子どもが遊ぶことを止める必要がなくなります。例えば、投げて欲しくないもの(ブロック)から投げても良いもの(ボール)へ。お菓子から体にいいもの(加工されていない食べ物)へ。スクリーンタイムから絵本やおもちゃへ。かといって全てが悪い影響を与えるとも限らないので、その子が何に興味があるかを理解した上で、いい方向へ促す。

親が判断しない

子どもは大人が「こうして欲しいな」と思っても、なかなか思うようにしてくれません。そして親は、子どもにとって「これがいいだろう」と判断してしまいがちです。それは、子どもの選ぶ機会と考える機会を奪っているかも知れません。その子にとっての良い悪いは親が決めるのではなく、子どもが決めることで、子どもが自分で考えて選んだり行動したりするきっかけを作ることができます。例えば、お出かけする時の服を選ぶことだったり、子どものものを買う時だったり。何でも判断が必要なときは子どもに選ばせてあげ、どうしたいか聞いてあげる。

子どもをサポートする

子どもは一人でやりたいことがあっても、それを大人と同じようには進められません。例えば服を着たり、食べ物を食べたり。できないからといって全て親がするのではなく、子どもをサポートすることで、子どもが徐々に自分でできていくことを育むことができます。都度、子どもの出来具合によって、どのくらいサポートするのかも大事です。全くできなくても、最後のほんの少しでも子どもにやってもらうことで、「自分でできた」という自信が生まれます。それを親がやってしまうと、その子のやりたい気持ちを阻んでしまっているかも知れません。最初はできなくて当たり前で、少しずつサポートする度合いを調節することで、片付けだったり、料理の手伝いだったり、挨拶だったりがより自分で進んでできるようになっていくと思いました。

比較しない

人間は比較をしてしまう生き物です。ですが、比較してもあまり意味がなく、その子がやれること、やれないことも含めて認めてあげることが大事です。例え他の子が我が子より上手にできたとしても、親はその子がどのくらい時間を費やして、どのくらい練習して上手くできているのか分かりません。他の子が上手にできるからといって、我が子にそれをすぐできるようにさせるのは、その子にとってストレスになってしまうかも知れない。焦らず、その子のペースを尊重する。

褒め、叱るから認めるへ

褒め方は場合によっては子どもに悪影響を与える可能性があります。子どもが何かできて、親が「完璧!100点!」や「〜くん/ちゃんはできる子だもんね」などと言ったとします。そういった褒め方で、子どもは「次回も失敗しないようにやらなきゃ」「親の期待に応えなきゃ」と頑張ります。それが良くないのは、子どもの自主性を育むのではなく、親の期待に応えるように促してしまっている点です。また、叱ることもネガティブな印象を子どもに与えてしまい、「自分にはできないんだ、だからもうやらない」などとチャレンジ精神ややる気を削いでしまいます。じゃあどうすれば良いのか。認めることです。ただ子どもがやったことを伝えてあげる。服を上手く着れたら「ファスナーを上まであげられて、服が着れたね」と。服が上手く着れなくても「ファスナー途中まであげることができたね」と。そうすることで子どもの自主性を重んじ、「できない」も「ここまではできた」という視点でポジティブな方向に持っていくことができます。子どものやる気もチャレンジ精神も削がず、「次またやりたい」と思うことができます。

感じたこと

私ができるだけしていこうと思ったことは、認める。指示せず、できるだけ選択肢を与える。やってあげるのではなくサポートに回る。難しそうにしていたら手本を見せる。こういったことを心がけて子どもと接していきたいなと思いました。子どもにはせっかくなので、自分で考える力や自己肯定感を育みながら、イキイキと育っていってほしいという思いがあります。

まとめ

「認める」ということが大事だと、この本には一貫して書かれていました。それほど認めるということは大事。子どもは本書のようなシチュエーション通りに動いてくれるとは限らないので、取り入れることは難しい場面もあると思います。それでも、子どもにはイキイキと育ってほしいので、とりあえず基礎であり一番大事な「認める」を取り入れれば、親も子どもも一緒に成長できるかも知れません。

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「最高の休息法」を読んで

わかりやすいマインドフルネス本『最高の休息法

マインドフルネスを知らない人や、知っているけど、これからやってみたい人や、感情のコントロールをしていきたい(不安、ストレス、怒り)人にはお勧めできる本かなと思います。

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このブログについて

はじめまして。バンクーバーでエンジニアをしているkatsumeshiです。
今日から、このブログを少しずつ書いていこうと思います。

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